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1年ぶり米中首脳会談、国防対話を再開…AIを核兵器管理に使わないことでも合意へ - 読売新聞オンライン

 【ワシントン=向井ゆう子、サンフランシスコ=大木聖馬】米国のバイデン大統領と中国の 習近平シージンピン 国家主席が15日に米国で行う首脳会談に合わせ、米中間で中断している国防当局・軍高官対話の一部再開で合意する見通しとなった。複数の米中関係筋が明らかにした。人工知能(AI)の軍事利用をめぐり、核兵器の管理に使わないことなどでも合意する予定で、米中の緊張緩和につながる可能性がある。

 米中間の国防当局・軍高官対話は昨年8月、当時のナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国が反発し、中断している。中国軍は台湾周辺や東・南シナ海で威圧的な行為を繰り返しており、偶発的な衝突に発展する事態を懸念する米側は、早期の対話再開を働きかけてきた。

 中国の国防相は10月に米国の経済制裁対象だった 李尚福リーシャンフー 氏が解任され、現在は空席となっている。中国は、李氏への制裁解除が対話再開の条件になると主張していた。米中両政府は李氏の後任が決まった後に国防相会談を行い、関係改善の象徴としたい考えだ。

 海上の安全に焦点をあてた「軍事海事協議協定」、危機管理や協力体制に関する「防衛政策調整協議」なども今後、再開する可能性がある。

 関係筋によると、首脳会談ではAIの軍事利用をめぐり、無人機による攻撃の判断や核兵器の管理にAIを使わないことを確認する方向で調整が進んでいる。共同声明を出すことも検討している。意図しない米中衝突を回避する決意を示す狙いがあるとみられる。

 米中首脳は15日、米サンフランシスコでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、1年ぶりに会談する。

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