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新型コロナ>休校苦しむひとり親 なくなる給食 子ども食堂も次々中止:社会(TOKYO Web) - 東京新聞

食事中の子どもたちに笑顔で話し掛けるワンダフルキッズの六郷伸司理事長(中央)=2月28日、東京都板橋区で(嶋邦夫撮影)

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 新型コロナウイルスの感染防止のための臨時休校が二日、始まった。給食がなくなり、頼みの「子ども食堂」が運営団体の判断で中止となる例が相次ぎ、生活の苦しいひとり親家庭などにしわ寄せが及んでいる。

 「生活していけるか経済的に不安」。小学二年の長女と二人で暮らすシングルマザーの女性(42)=東京都新宿区=は嘆く。

 保険外交員として平日フルタイムで働く。収入は手取りで月十八万円。営業先から「家族に持病があるので訪問を控えてほしい」と断られるケースも増えた。歩合給なので、夏までの営業成績によって、それ以降の一年間、月収が十一万円まで下がる恐れがある。1DKの家賃は月九万九千円。焦りを募らせる。

 格安で栄養のある食事を取れる子ども食堂。夕食に月十回ほど利用してきた。しかし、利用先の大半は感染拡大を懸念して次々と中止に。給食費は区の援助を受けてきたが、小学校が休校になり、手作りの弁当を持たせて学童保育に送り出すことに。「三月はお昼ご飯代もかかって打撃」と頭を抱える。

 こうした中、この女性も利用する生活が苦しい家庭向けの子ども食堂「新宿ニコニコ子どもひみつ基地」は月五回、平日夜の運営を続ける。普段は室内でバイキング形式だが、感染防止のため二月二十七日から弁当を持ち帰ってもらう形に切り替えた。回数を増やすことも検討している。

 運営するNPO法人「キッズ未来プロジェクト」の猪爪まさみ理事長(64)は「大きな影響を受けるのが貧困家庭。その手当てをしないで、急に(休校を)やられても困る。貧困家庭であろうとなかろうと、お母さんたちが働きながら頑張っているという事実を全然分かっていない」と、安倍晋三首相の突然の休校要請を批判する。

 板橋区にある「まいにち子ども食堂高島平」も年中無休で毎日三食、活動を続ける。運営するNPO法人「ワンダフルキッズ」の六郷伸司理事長(55)は「手洗いやアルコール消毒などを徹底する」として、当面、ひとり親や共働き家庭の子どもたちを受け入れていく。ただ、多い時は2Kの広さに一日計五十人ほど来たこともあり、感染者が出ないかが心配だ。

 小学三年の長女と暮らすシングルマザーの三十代女性会社員は、学童保育は二年生までしか受け入れてもらえず「子ども食堂だけが頼りです」という状況に。「誰もいない家に子どもを一人で置いておくわけにはいかない。ここが駄目になったら職場に連れていくか、仕事を休むしかない」と不安を隠せない。 (土門哲雄)

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