放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」で、戸田恵梨香さんが演じるヒロイン・川原喜美子とその家族を支える少し風変わりな医師・大崎茂義役で出演する稲垣吾郎さん。「新しい地図」として活動後初となる連続テレビドラマ出演について、現在の心境などについて語った。
ここ数年で、仕事の環境が激変した稲垣さん。「失ったものもあるけど、得たものも大きい」という中で、一番刺激になったのはSNSだという。「SNSを始めたことで、視聴者やファンの方のリアルな声が聞こえるようになりました。また地上波のテレビだけでなく、YouTube(ユーチューブ)とかいろんなステージがあるし、本当に多様化してきているんだなあと。どこにいても、お仕事をする上でのモチベーションは変わらないけど、また一つ地図を広げていくことはできるかなあと思います」と、変化を楽しんでいる。
その変化の一つとして、数日前に大阪の街を、初めて一人で散歩したことを告白。「撮影が夜からだったので、日中に大阪城の周りを歩きました。それでもまだ時間があったので、環状線に乗って梅田まで行ったんです。大阪はしょっちゅう来ていたけど、あまり街を歩いたことがなかったので、すごく楽しかったですね。梅田のデパートで、ちょうど信楽焼を売っていて、マグカップを買おうかと思ったんですけど、衝動買いはよくないと思って、結局買わなかったです」と街歩きの魅力に目覚めたようだった。
ドラマでも舞台でも、主役を張ることが多い稲垣さんだが、「スカーレット」の大崎医師は脇役で、しかも終盤からの途中参加。とはいえ普段とは違う立場で芝居をすることが、次につながるという。「“演じる”ということは、僕にとっての一番の軸だし、いろんな関わり方ができる俳優でいたい。主演にしか味わえない苦労や喜びもあるんですけど、途中参加で脇から支えるというスタンスも、やっぱり俳優としては必要。『こういうものばっかりやる人』というよりも、役者としては多種多様にやっていきたいと思います」と意欲を見せた。
ちなみに「スカーレット」の登場人物の中で、個人的にお付き合いしたい人は?と聞いてみると「どうだろうなあ? 富田靖子さんのお母さん(川原マツ役)、いいですよね。水野美紀さんの(庵堂)ちや子さんも、喜美ちゃんが一度新聞社で働いたあと、『でも私は、ここ(大阪の荒木荘)でもうちょっと働く』というシーンの芝居が良かったですし。誰とでも付き合いますけど、本命は……(ジョージ富士川役の)西川(貴教)君かなあ(笑い)」とちゃめっ気たっぷりの回答をした。
「スカーレット」は101作目の朝ドラ。焼き物の里・滋賀県信楽で、初の女性陶芸家となった川原喜美子の、波乱万丈の半生を描く。脚本を人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんが手がけ、語り(ナレーション)をNHKの中條誠子アナウンサーが担当。主題歌は、ボーカリスト越智志帆さんのソロユニット「Superfly」のオリジナルソング「フレア」。NHK総合で月~土曜午前8時ほかで放送。稲垣さんは、第22週から登場している。
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March 06, 2020 at 06:15AM
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