【ワシントン=渡辺浩生、北京=三塚聖平】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は26、27の両日、中国の王毅共産党政治局員兼外相とタイの首都バンコクで会談し、「米中間の競争が紛争や対立に向かうことを回避する必要がある」と述べ、首脳間の電話会談や軍当局間の対話を含む戦略的な意思疎通の枠組みを維持することで一致した。
ホワイトハウスが27日、発表した。サリバン氏は「台湾海峡における平和と安定の維持」の重要性を強調。今月13日の台湾・総統選で勝利した頼清徳氏の総統就任に向け、軍事圧力を強化しないよう促したとみられる。
一方、中国外務省によると、王氏は「台湾海峡の平和と安定にとって最大のリスクは『台湾独立』であり、中米関係への最大の挑戦も『台湾独立』だ」と米側に表明し、「中国の平和的統一」を支持するよう求めた。
習近平政権は、台湾の頼次期総統を「台湾独立派」とみなして敵視している。王氏は「台湾問題は中国の内政で、台湾地区の選挙は台湾が中国の一部だという基本的な事実を変えることはできない」と主張した。
王氏は、米側に対し「相手の核心的利益を損なうのではなく、適切に尊重すべきだ」と呼び掛けた。バイデン米政権による対中半導体規制などを念頭に「他国の発展を抑圧することはできない」とクギを刺した。米中双方は、国家安全と経済活動の境界についてさらなる議論を行うことで一致した。
また、今春に人工知能(AI)に関する米中政府間対話を初開催することで合意した。
中国側は、王氏とサリバン氏の会談について「中米関係の重要で敏感な問題の適切な処理を巡り、率直で誠意があり、実質的、実りある戦略的意思疎通」だったと評価した。中東やウクライナ、朝鮮半島、南シナ海といった国際・地域問題についても協議した。
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