資産家のイーロン・マスク氏は27日、イスラエルを訪問し、イスラム組織ハマスによる奇襲攻撃を受けたキブツ(集団農場)のクファルアザをネタニヤフ首相と共に視察した。
マスク氏はイスラエルとハマスとの戦争終結後にパレスチナ自治区ガザの再建を支援したい意向を表明した。ネタニヤフ首相との「X(旧ツイッター)」上での会談で明らかにした。
反ユダヤ主義的な投稿を是認したとして批判されているマスク氏は、10月7日にハマス戦闘員が境界のフェンスを破って侵入し、多数の市民が殺害されたクファルアザを訪れ、軍当局者などから 説明を受けた。
イスラエル首相府の発表によると、マスク氏はハマスが26日に解放した米国籍を持つ4歳女児の親族を含む犠牲者の家族とも面会した。視察中にベビーベッドに薬きょうがあるのを見たと同氏は述べた。
ハマスによる攻撃の映像をイスラエルは世界中で公開しているが、マスク氏は映像を見た後、ハマス戦闘員が歓喜する様子を「邪悪」で「不快」と表現した。ハマスは米国と欧州連合(EU)がテロ組織に指定する。
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ネタニヤフ首相は27日、Xでライブ配信されたマスク氏との会談で、サウジアラビアを含む他のアラブ諸国がここ数年で穏健になったようにパレスチナの地をまず「非急進化する」ことが重要だと主張した。
約20分の配信の中で、Xでの反ユダヤ主義の問題に首相は触れなかった。反ユダヤ主義的と批判するメディア報道に対し、マスク氏は「虚偽」だと反論。アップルやウォルト・ディズニーはXへの広告掲載を中止した。
一方、イスラエルのカルイ通信相は、マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める米宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」について、同氏と 基本合意に達したと投稿した。
ガザを含めイスラエル国内でのスターリンク運用は通信省による許認可が条件になるという。
原題: Musk Says He’d Like to Help Rebuild Gaza in Netanyahu Chat (2)、 Musk, Netanyahu Visit Massacre Site Amid Antisemitism Furor (2)、 Musk Wields Starlink in Israel to Quell Uproar Over Antisemitism(抜粋)
(スターリンクに関する情報を追加して更新します)
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