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ロシアからのガスパイプライン損傷、「破壊工作」か(写真=ロイター) - 日本経済新聞

ロシア産天然ガスを欧州に輸出する海底パイプライン「ノルドストリーム」の運営会社は27日、パイプラインに「前例のない」損傷が生じ、復旧の見通しが立たないと明らかにした。デンマーク当局は、ガス漏れの発生した海域の航行を禁止する措置を講じた。

運営会社はロシア国営ガスプロムの子会社。損傷はノルドストリーム「1」と「2」の両方で見つかった。

ロシアのペスコフ大統領報道官は27日、調査結果はまだ出ていないものの「何らかのガス管破壊があったのは明らかだ」と指摘し、破壊工作があった可能性を排除しないと述べた。

一方、ポーランドのモラウィエツキ首相は27日、「(ロシアによる)破壊工作に直面している」と批判した。

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は27日「ガス漏れの報告があった。関係国と状況を注視していく」とコメントした。

ロイター通信によると、デンマーク軍はガス漏れが原因とみられる泡が海面に発生している映像を公開した。欧州メディアによると、デンマーク当局はガス漏れ地点から5カイリの航行を禁止した。同国のエネルギー当局トップは「爆発の可能性が高まっている」と述べた。

ノルドストリームはロシア北西部からバルト海海底を通ってドイツ北東部に接続されている。天然ガスを欧州各国に供給する基幹パイプラインだ。2021年秋に完工した「2」もほぼ同じルートだ。

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ガスプロムは送ガス用タービンの定期的な保守・修理を理由に、8月31日から3日間の予定で「1」のガス供給を停止した。9月3日の再開直前に延期を発表し、供給は全面的に停止していた。「2」は米欧の反対で稼働していない。

欧州各国では、ガスプロムが様々な口実をつくってガス供給の回復を拒み、ウクライナ侵攻で厳しい対ロ制裁を科している欧州に揺さぶりをかけているとの見方が広がっていた。供給の全面停止に続く今回の損傷問題で、ロシアへの疑念が強まりそうだ。

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