【5月3日 AFP】米国のマイケル・カーペンター(Michael Carpenter)欧州安保協力機構(OSCE)大使は2日、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州の親ロシア派支配地域について、ロシアが近日中の「併合」を画策していると明らかにした。
カーペンター氏は米首都ワシントンで記者会見し、信ぴょう性の高い最新の報告に基づき、「ロシアが『ドネツク人民共和国』と『ルガンスク人民共和国』の併合を画策している」「5月中旬にもロシア編入の是非を問う住民投票を実施する計画だ」と述べた。
カーペンター氏によると、ロシアは南部へルソン(Kherson)州の占領地域の併合も検討している。ロシアは最近、同州で自国通貨ルーブルの流通を開始するなど、実効支配を強めている。
ロシアは2014年、クリミア(Crimea)半島を併合したが、他のロシア語話者が多数を占める地域の併合には至らなかった。
カーペンター氏は「こうした偽の住民投票を含め、ウクライナの領土をさらに併合しようとする試みはいかなるものであれ、正当性が認められることはない」とする一方、「われわれは危機感を持って行動しなければならない」と警告した。(c)AFP
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