弁護士ドットコム株式会社は2020年7月、弁護士向けVertical SaaS「弁護士ドットコム 業務システム」をリリースしました。
弁護士ドットコムが計画的な案件管理をサポートする「弁護士ドットコム 業務システム」を提供開始
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法的トラブルを抱えた方々と弁護士を繋ぐ、日本最大級のポータルサイト「弁護士ドットコム」が、弁護士の先生方に向けて法的トラブルの解決まで伴走する「紛争解決プラットフォーム」への拡張を目指し、弁護士向けVertical SaaSをリリースするに至る前でのストーリーを、プロダクトの立ち上げからリリースまで主導したプロダクトオーナーの田村がお話します。
弁護士1人で抱える、40人の人生を左右する案件
遡ること2年半前、弁護士の先生方への価値提供範囲を業務支援に広げるべく、一人で静かにプロジェクトをスタートさせました。外資系コンサルティングファームから弁護士ドットコムに転職したばかりの私には、弁護士業界における知見がなく、当時は社内にも業務領域で発生する課題まで深く知る社員は少なく、現状調査から取り掛かりました。
また、『業界の空気を肌で感じたい』と思い、法律事務所に常駐し、弁護士の先生や法律事務所のスタッフの方々の行動や、事務所で起きていることを観察させていただいた時期もありました。
その後、100回超のユーザーヒアリングを経て、現場で起きていることや先生方がお困りのことなど、私たちが解決すべき課題を探りました。ヒアリングの結果、個人事業主の弁護士先生が一人で、法律トラブルに悩む依頼者の人生を左右するような案件を30〜40も同時に抱える状況においては、「常に『何か忘れている業務はないか』と案件対応に不安がつきもの」と仰る先生や、特に裁判・交渉・書面提出が重なる時期には、心的ストレスに悩まされている先生もいらっしゃいました。
このような状況で日々の案件を進行されている先生方を目の当たりにし、「案件管理にお困りの先生方をご支援することで、その先生に人生を託している依頼者の法的トラブルが少しでも早く解決されるためのご支援をしたい」と社内に報告し、本格的にプロジェクトを立ち上げることになりました。
スピード重視で重ねた検証。引き換えとなった大きな代償
プロジェクトにエンジニアが参画し、早々にプロトタイピングに着手しました。当時は「弁護士の先生方に求められるものを一刻も早くお届けしたい」と意気込み、サービス開発に時間を費やしました。
そして、数週間で開発したプロトタイプをα版としてリリースし、ここから弁護士業務の課題に対する提供価値やサービスの改善点の検証をスタートさせました。強い課題意識をお持ちの先生にご利用いただき、頂戴したフィードバックを次々反映し、サービスを磨き続ける日々でした。
しかし、正解がない中で次から次へと改善すべきことが現れるプロダクト開発は、メンバーの体力を消耗させていきました。チームの歯車が徐々にかみ合わなくなり、プロジェクトのスピードも落ち、やがてチームが存続できない状態にまで陥ってしまいました。責任者として、正解を見つける以上に、正解を探し続けることの難しさを感じました。当時、プロジェクトを停止させてしまったことに責任を感じました。
共に戦う仲間の参画と、チームビルディング
時を経て、弁護士業界の変革を共に進めるチームを再編成することになり、メンバーを採用することになりました。過去の失敗から学び、このプロジェクトを共にする社員の採用面接では、事前に「活動の目的」と共に「活動方針」を整理し、私から候補者に対してプレゼンテーションをする形式にしました。
プロジェクトに賛同してくれたデザイナーに内定を出すときは、ラブレターを送るような期待と緊張が入り混じった気持ちでした。
デザイナーの入社が決まり、プロジェクトが再開するまでは、既存の事業推進を共に行い、弁護士業務の実態への共通理解を深め、活動方針をブラッシュアップしました。さらに、エンジニアの参画が決まったのですが、いきなり開発に着手するのではなく、チームビルディングに注力しました。目指すビジョンや働き方に対する考え方などをすり合わせる合宿を開催し、今度は同じ目線でスタートラインに立つことができました。開発着手からβ版リリースにこぎつけるまでの作業期間も、チーム内のコミュニケーションを大切にしました。
振り返ると、このチームビルディングにかけた時間が強固な土台となり、現在の活動を支えていると感じています。
学び続ける最強のチームで挑む、弁護士業務のDX
β版利用者の拡大にエネルギーを割きつつ、ユーザーのセグメントや働き方、そして現状の課題を把握し、ユーザーがプロダクトに何を期待しているのかを模索し、改善を施すサイクルを回し続けました。セールス〜導入〜オンボーディング〜継続利用〜日常的な利用のプロセスを、チームが同じ解像度で現象を捉え、理解し、利用を続けるユーザー像と利用が進まないユーザー像が揃っていきました。
そんな中での改善施策の検討は建設的で、濃い議論が積み重なり、私たち自身が学習し続ける強いチームになっていることを実感して、プロダクトにも自信が持てたため、この度正式版としてのリリースを決断しました。業務の特性上、システムの利用率が低いこの業界に新たに生まれた業務システム”GYOSYS”。今回のリリースは、裁判のIT化に向けた一歩になり得るとも考えています。
コロナの影響もあり、弁護士業界におけるIT化・業務効率化の波が訪れました。世には様々なプロダクトが々リリースされています。弁護士の先生方が既存の制約から解き放たれ、より便利に、より確実に法的トラブルを抱えた方々を救うことに集中できる世界の実現を強い覚悟で進めていきます。今のチームであれば進化し続けるSaaSプロダクトの開発を、学ぶことに主体性を持って、新たな答えを生み出し続けると確信しています。弁護士の先生方がますますご活躍され、1人でも多くの相談者様が法的トラブルから救われる社会の実現に向けて、サービスを進化を続けていきます。
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