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作家の池波正太郎はうまいものに目がなく、小学生のころから一… - 東京新聞

 作家の池波正太郎はうまいものに目がなく、小学生のころから一人で食堂に出掛けてビフテキなどを試していたそうだ。少々生意気な小学生である▼「世の中にこんなうまいものがあるとは知らなかった」。そのころ、レストランで食べた<ホット・ローストビーフ・オン・トースト>。焼けたトーストの上にローストビーフがのっていたらしい。「いまもって忘れがたい」▼誰にもこういう一品があるか。その人の場合は上京後、初めて食べたグラタンだとおっしゃっていた。亡くなった元衆院副議長の渡部恒三さん。「世の中にはこんなうまいものがあるのかと思ったねえ」▼三十年近く前、深夜の九段議員宿舎で聞いた。話の流れとは無関係にそんなことを話しはじめる。こっちは政局の情報が聞きたくて足を運んでいるのにと思いつつ、グラタンを知らなかった会津出身の青年に好感を覚えたりする▼旧竹下派七奉行の一人に数えられた実力者だが、こういうところが恒三さんの持ち味なのだろう。気取りのない話で人をひきつけ、関係をつくっていく。会津なまりも愛嬌(あいきょう)となり、人を信用させた。あのころは大勢いた人間くさく、個性的な政治家の一人である▼一時は支え、その後、袂(たもと)を分かった小沢一郎さんのことを何かと話題にしていた。小沢さんに最も腹を立て、実は最も気に掛けていた政治家だったのかもしれない。

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