不安と心細さを感じながら出産の日を待つ女性=本人提供 |
新型コロナウイルス感染予防のため、産科病院が夫など家族の立ち会い出産や入院中の面会を制限するケースが増えている。このため、入院から退院まで家族に会えずに、出産という人生の節目を迎えなければならない人も。産科医でつくる団体などは「安全を最優先」とするが、「心の支えの夫に一緒にいてほしい」と話す女性もいる。 (長竹祐子、今村節)
「未知の出産に挑む不安と恐怖でいっぱい。涙が止まりません」。臨月で、初めての出産を間近に控える千葉県浦安市の女性(32)は声を震わせる。
緊急事態宣言が出た後の妊婦健診で、出産時の夫の立ち会いと、面会は禁止という病院の方針を告げられショックを受けた。病院の出産前教室も中止になり、インターネットでお産の流れを確認したり、妊婦仲間と情報交換をしながら過ごしている。
院内ではスマートフォンを使用可能なので「陣痛が来たら夫にテレビ電話をつないで、見守っていてほしい」と話す。「生まれてくるわが子は、父親に立ち会ってもらうどころか、生まれてすぐに産声を聞いてもらうことも、抱いてもらうこともできない」と割り切れなさを感じている。
日本産婦人科感染症学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会は今月、妊婦と医療スタッフの感染リスクを避けるため、立ち会い出産や入院中の面会を推奨しないことを医療機関に通知。両親学級の延期や妊婦健診の間隔を空けることも要請した。
厚生労働省の二〇一三年の調査では、夫による立ち会い出産の割合は53%で、都内の産婦人科医は「特に第一子のときに立ち会いを希望する夫婦が多い」と話す。
日本産科婦人科学会の木村正理事長は「出産する母親にとって立ち会いは心強い」と認めつつ、「今は病院にいる人を減らし、安全を最優先したい」と協力を呼び掛けている。
◆里帰り断念、受け入れ先公表 東京産婦人科医会HP
東京産婦人科医会は、里帰り出産を断念した妊婦を受け入れる都内の産科病院を同会のホームページで公表している。22日時点の受け入れ可能病院は132カ所で、随時更新している。
同会によると、緊急事態宣言が出される前は里帰り出産を予定し、宣言後に移動時の感染リスクなどを避けるために都内での出産に切り替えたいが、受け入れ先が見つからないという声が寄せられたという。
そこで同会は今月9日、都内約200の分娩(ぶんべん)を扱う産科病院に里帰り出産を断念した女性を受け入れ可能かどうかの緊急アンケートを実施。低リスクから高リスクまで、女性の状態に合わせて対応できる病院のリストを公表した。各病院への問い合わせは「かかりつけ医を通じて各病院へ連絡してほしい」としている。
里帰り出産について、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は、地方の小規模施設は受け入れる余裕がなく、移動がリスクになりかねないとして、急な里帰り出産を避けるよう呼び掛けている。 (長竹祐子)
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April 23, 2020 at 12:30PM
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新型コロナ>一人で初産「不安と恐怖」 産科、立ち会い・面会制限:社会(TOKYO Web) - 東京新聞
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