◇雑務や来客対応も 一人で
「そもそも野球って、何をすれば勝つスポーツだと思いますか?」
仙台育英の野球の特色について記者が問うと、監督の須江航(36)が逆に尋ねてきた。「野球は得点をラン(Run、走る)と呼ぶ。そこに答えがあります」
野球は出塁した走者が三つの塁を踏み、本塁まで「走る」ことで点を取る。須江は「野球は『走る力』が不可欠。純粋に足が速いだけではなく、瞬時の判断力や打力も必要になってくる」と持論を語る。
効率よく「走る」ため、仙台育英では定期的に打撃や投球の測定会を開き、選手一人一人の細かい成績をデータ化している。打率や盗塁のような一般的な指標だけでなく、打球が相手守備陣に捕球されないための「打球速」といった、より安打や出塁につながる指標も数値化する。
また、守備では「走らせない」ためのフォーメーションを展開する。対戦相手を研究し、野手7人が打者ごとに微妙に守備位置を変えることもある。さらに、それぞれの選手はスマートフォンで打撃や投球フォームを動画で撮影。身近な機器を利用して細かい動作を客観的に確認している。
◇ ◇
こうした仙台育英の「データ野球」の要として、躍進を支えるのがチームのグラウンドマネジャー(GM)、菅野友雅(2年)だ。GMは練習メニューの組み立てや時間配分を行い、選手の記録や成績をパソコンに入力する。試合時には記録員として選手とともにベンチに入る。
菅野は系列校の秀光中教校から入学。投手としてレギュラーを目指したが、「先輩GMを見て、やりがいがあると感じた」という。「レギュラーを取ってやるという自信はあった。野球をやらせてくれた両親にも申し訳なく思った」と悩んだが、「選手よりも裏方としてチームに貢献したい」と、1年生の10月にGMに就任した。
菅野の学年はGMの補助としてさまざまな雑務をこなすマネジャーがいないため、部の来客対応など野球以外の仕事もすべて一人で行う。「最初はどうすればいいか迷うことがたくさんあった」。だが、「チームメートから『ありがとう』と言われると、見返りを求めているわけではないけれどもうれしい」と気付き、慣れていくうちに「やっぱりやりがいがある」と思った。
記録員という立場で甲子園のベンチに入るが、「ベンチに入りたくても入れない選手もたくさんいる」と、チームメートを気遣う。「みんなの思いを背負って、試合では全力で声を出したい」と貢献を誓う。【滝沢一誠】=敬称略、つづく
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January 28, 2020 at 10:59AM
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