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【突破する力】たった一人で始めた、ケニアのバラを売る花屋 萩生田愛が語る「私が作りたい世界」(GLOBE+) - Yahoo!ニュース

「AFRIKA ROSE」代表取締役 萩生田愛

黄色やオレンジ色の大輪のバラ。開店前の花屋で、代表取締役の萩生田愛(38)があでやかな花を並べていた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための臨時休業が明けた6月初旬のことだ。 店名は「AFRIKA ROSE」。2012年からケニアのバラを輸入し、販売してきた。だがコロナで、ケニアは国際線運航を止めたり縮小したりして、仕入れすらままならない状態に。そこで、萩生田が手がけたのは、販路を失ったエチオピアやコロンビアなどのバラを輸入することだ。主にオンライン販売をしてきた。「ほかの国のバラもいいけど、改めてケニアのバラの素晴らしさが分かった。輸入できるようになるまで気長に待ちたい」(文・藤崎麻里、写真・西畑志朗、文中敬称略) 【写真】「AFRIKA ROSE」の萩生田愛さん

1万キロ離れたケニアからバラを輸入する。そんなビジネスを始めたきっかけは29歳で会社員を辞め、現地でバラと出合ったことだ。たった1人で始めた花屋はいま、広尾と六本木に店を構え、バイトを含め20人ほどが働く。慈善活動ではなくビジネスとして軌道にのせ続けるのは容易でないが、萩生田の周りには不思議と人が集まる。起業家出身で、取締役として経営にかかわっている武井浩三(36)もその一人。武井は、こう話す。「本人がアフリカのバラのような強さと純粋さのある人だから」 子どものころは引っ込み思案。東京・町田で、公務員の父とのちに私塾を開いた母のもと、3人姉妹の長女として育った。小学校では初め、「一緒に遊ぼう」が言えなかった。遠足のとき、お弁当の輪に入れず家に帰って泣いたことも。4年生で引っ越し、勇気を出して声をかけたら友達ができた。「環境の変化をチャンスに一歩を踏み出すことで世界が変わった」。踏み出して変えられた原体験が、人生を自ら切り開く原動力になった。高校のころには、オーストラリアへの短期留学で世界の広さを肌で感じた。大学も海外に行きたい。母と毎晩話し、英語を学ぶのではなく、英語で学びたいと気づき、米国の大学受験を決めた。 渡米した3カ月後、9・11(米同時多発テロ)が発生。世界が大きく変動する中、各国の学生と国際関係学を学んだ。授業で参加した模擬国連で、1日1ドル以下で暮らす貧困層が多いアフリカの生活を知った。その現実に衝撃を受けた。たまたま日本に生まれただけで全然違う暮らしを送ってきた。なにかできないか。同時に、疑問も浮かんだ。いまの物資やお金の支援は押しつけになっていないか。土地に特有の文化や価値観もあるのでは。 アフリカのいまを、自分の目で確かめてみたい。ただ、国際機関で働こうにも、スキルもない。まずは経済的に自立したいと、大手製薬会社で働いた。数年後、会社がかかわる、アフリカに感染症薬を無償支援する計画を知り、思いがよみがえった。「やはりアフリカに行きたい」。当時29歳。仕事もあり、将来を語らう恋人もいた。「会社を辞めてまでアフリカに行くなら、その先はアフリカで考えたい。そうでなければ自分の人生に失礼だ」。退社し、恋人とも別れた。単身ケニアにわたった。

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July 20, 2020 at 09:31AM
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