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フーシ派ボート、米軍が沈没させる-海運マースクは紅海通航を停止 - Bloomberg - ブルームバーグ

デンマークの海運大手 APモラー・マースクは、船舶の紅海通航を停止した。同社の船舶一隻がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に攻撃され、この海域で緊張が一層高まったことを受けた措置。

  コンテナ船世界2位のマースクは安全情勢を見極めるため、紅海で全ての通航を48時間 停止する。米海軍によると、シンガポール船籍のコンテナ船「Maersk Hangzhou」からの遭難信号で出動した米軍ヘリコプターが銃撃されたため応戦し、フーシ派のボート3隻を沈没させた。ボートの乗組員が死亡したという。

  米政府は、世界貿易の12%近くを占めるスエズ運河と紅海の航路は安全だと海運業界を安心させようと取り組んでいるが、今回の攻撃はこの努力に水を差した。フーシ派が、イスラエルにガザ地区での停戦を迫るための攻撃を止める気配はないため、米国は航行の安全を確保するために「プロスペリティー・ガーディアン」作戦を立ち上げた。

Attacks by Houthis Took Place 55 Nautical Miles From Al-Hudaydah

Source: AP Moller-Maersk, US Central Command

  フーシ派のサリー報道官は、米主導の有志連合に参加する国には「重大な」結果をもたらすと警告した。

  同報道官は12月31日、反米プロパガンダの動画とスローガンの後に声明を発表。フーシ派メンバー10人が死亡したか行方不明となっていると説明。攻撃した船舶はイスラエルに向かっていたとし、それを阻止するフーシ派の「人道的・道徳的義務」を米国が妨害したと主張。米国との対立のエスカレートであらゆる選択肢に備えるようイエメン国民やイスラム教徒に呼び掛けた。

遭難信号

  米中央軍のX(旧ツイッター)への投稿によると、「Maersk Hangzhou」からイエメンの首都サヌア時間31日午前6時半に24時間足らずで2回目の遭難信号を受けた。フーシ派のボート4隻から攻撃を受けているとの通報だった。出動した米軍へりに向かってフーシ派のボートが攻撃を加えたため、4隻にうち3隻を沈没させた。1隻は逃亡した。米軍の兵士と装備に被害はなかった。

  中央軍によれば、現地時間30日夜に紅海南部を航行中の「Maersk Hangzhou」からミサイル攻撃を受けたとの通報があった。支援要請を受け、米軍はフーシ派支配地域から飛来した対艦弾道ミサイル2発を迎撃した。

  マースクの広報担当者はこれらの出来事を確認。乗組員は無事で、同コンテナ船は北に向かって航行を続けていると述べた。

  フーシ派による11月半ば以降の紅海での攻撃は20回を超えている。

  米国は先週、イランがフーシ派による船舶攻撃に「深く関与」しており、イランが提供する監視システムに同派が依存していると指摘した。イランはこれを否定した。

  キャメロン英外相は12月31日、イランのアブドラヒアン外相との電話会談後、「イランが長年フーシ派を支援してきたことを踏まえると、これらの攻撃を阻止する責任はイランにもあることを明確にした」とXに投稿した。

  シャップス英国防相は、紅海上の商船への攻撃に対し「直接の行動」で対応することを英国はちゅうちょしないと述べた。英紙テレグラフが伝えた。

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原題: Maersk Halts Red Sea Shipping as US Navy Sinks Houthi Boats (1)(抜粋)

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