イスラエル軍は、30日、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区のジェニンで、治安部隊が病院内にいた27歳の若者ら3人を殺害したと発表しました。
イスラエル側は、3人のうち1人はハマスと関わりがあり、病院を隠れがにして近くテロを実行する計画を立てていたとしています。
また、ほかの2人もイスラエル軍兵士への発砲などの襲撃やテロに関与していたと主張しています。
病院の監視カメラの映像には、医師や看護師などの格好をしたイスラエルの治安部隊の要員とみられる人物たちが、ライフル銃を構えながら病院内の廊下を進んで行く様子が写っています。
これに対して、パレスチナ暫定自治政府の保健相は「イスラエルの占領軍による医療機関への犯罪が再び繰り返された。国連や国際機関に対し、イスラエルによる日常的な犯罪行為を直ちに終わらせるよう求める」とする声明を出し、強く反発しています。
イスラエルは、去年10月以降、ガザ地区での戦闘を続ける一方、ヨルダン川西岸でもテロ対策とする作戦を行っていて、子どもを含むパレスチナの人たちが拘束されたり殺害されたりするケースが相次いでいます。
国連によりますと、29日の時点でヨルダン川西岸などでは367人が死亡しているということで、パレスチナ側の反発がさらに強まる懸念が高まっています。
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