ロシア軍は25日未明、無人機でウクライナの首都キーウ(キエフ)を大規模攻撃した。ウクライナ当局によると、約50機のイラン製シャヘドが飛来。クリチコ市長は昨年2月の侵攻開始以降で最大規模の無人機攻撃との見方を示した。撃墜した破片により幼稚園や集合住宅で火災が起き、周辺のキーウ州では1万6千世帯が停電した。
ウクライナ空軍は全土に75機のシャヘドが飛来し、71機を撃墜したと発表した。
火災が起きたキーウ市内の幼稚園では、園児はいなかったが、プレールームの壁が崩れ、おもちゃなどが散乱。被害を確認していたリラ・コシャンチュク園長(61)は「子どもたちがいなくて本当に良かった」と話した。
25日は、ソ連時代に400万人以上が死亡した大飢饉(ホロドモール)の犠牲者追悼の日。ゼレンスキー大統領は「特別な日に70以上の無人機で攻撃があった。ロシア指導部は殺人を誇りに感じている」と非難した。(共同)
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