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台風6号で韓国開催のジャンボリーが早期終了に 暑さや衛生面でも問題 - BBCニュース

British scouts arriving at a hotel in Seoul, South Korea on 5 August

画像提供, Reuters

韓国で開催されている「世界スカウトジャンボリー」の主催者は7日、台風6号(カーヌン)の接近を理由に、イベントの早期終了を発表した。

日本ではすでに台風6号の影響で停電が起きているほか、避難者も出ている。10日には韓国南部の全羅道に上陸する見込み。

世界スカウトジャンボリーの主催者は7日、韓国政府に対し、イベント継続は安全ではないと報告。プサン近郊の南部セマングムのキャンプ地に残っている人たちには、出発予定地と受け入れ先の詳細が提供されると付け加えた。

韓国与党・国民の力の金起炫(キム・ギヒョン)代表は同日、ジャンボリーの早期終了について公に謝罪し、イベント開催に国民の税金が適切に使われたか調査する必要があると述べた。

世界スカウトジャンボリーは世界最大のユースキャンプとされており、4年に1度、世界中のスカウトが集結する。開催国は毎回変わる。参加者のほとんどは14~18歳。今年は韓国に155カ国の代表が集まっていた。新型コロナウイルスのパンデミック以降で初めてのジャンボリーでもあった。

今回のジャンボリーには4万人以上の若者が参加し、8月1日から12日までの予定だった。イギリスからは最大規模の4500人が参加。先週セマングムのキャンプ地に到着した。

しかし、35度の暑さの中で数百人が体調を崩し、イギリスからの参加者にも熱中症患者が出た。キャンプの衛生状況にも不満が噴出した。

イギリスのスカウトたちは5日には首都ソウルのホテルへと移動した。来週までホテルに滞在するという。アメリカやシンガポールも、チームをキャンプ地から撤退させた。

UKスカウトのマット・ハイド事務局長は、キャンプ地の状況について、日陰が少なく、食事に配慮が必要な人のための食料がなく、衛生状態が悪く、医療サービスも不十分だったと話した。

イギリス代表がキャンプ地で繰り返した懸念について、現地で多少の改善はあったものの、「それは少なすぎて遅すぎた」とハイド氏は述べ、主催者に裏切られたと感じていると語った。

ハイド氏によると、イギリスからの参加費は1人約3500ポンド(約64万円)で、周囲に寄付を募って参加費を工面した参加者が大勢いた。

セマングムのキャンプ地からソウルへ4500人を移動させる費用のため、英スカウト協会は引当金から100万ポンド以上を支出することになる。

「その資金は使う予定があったものなので、今後3~5年の間に本来予定していたことが、これでできなくなってしまった」とハイド氏は話した。

ハイド事務局長は、イギリス代表はソウルであらためて「魅力的なプログラム」を実施することに集中すると述べた。

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