アメリカのジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、暗殺されたロバート・F・ケネディ元司法長官の息子のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(69)が5日、2024年大統領選に民主党候補として出馬するための書類を提出した。
ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は環境問題を扱う弁護士。同氏の選挙運動本部長を務めるジョン・E・サリヴァン氏が5日、書類を提出したことを認めた。
ケネディ氏は反ワクチン運動を展開していることで知られる。写真共有アプリのインスタグラムは2021年、ワクチンに関する偽情報を繰り返し共有したとして同氏のアカウントを削除した。
来年の大統領選をめぐっては、ジョー・バイデン大統領(民主党)はまだ正式に表明していないが、出馬する意向を示している。
バイデン氏は今月上旬に選挙キャンペーンを開始すると予想されていたが、側近によると予定がずれたという。
BBCがアメリカで提携するCBSニュースは、ケネディ氏が夏の初めにも正式に立候補を表明する見込みだと報じていた。
先月には、女性作家マリアン・ウィリアムソン氏(70)が、民主党候補指名争いへの立候補を表明した。
「非常に危険」と妹
ケネディ氏は3月に、大統領選への出馬を検討しているとツイートした際、「私が立候補したら、私たちの経済を崩壊させ、中産階級を粉々にし、この国の風景や水を汚染し、私たちの子どもを害し、私たちの価値と自由を奪ってきた国家と企業権力の腐敗した合併を終わらせることが最優先事項になる」と述べていた。
同月、ニューハンプシャー州で聴衆を前に演説した際には、「最大のハードルを越えた」と述べ、妻が立候補を承諾したことを明らかにした。
ケネディ氏は環境法律事務所の共同設立者として、ニューヨーク州のハドソン川の浄化活動に取り組むなど、水に関するキャンペーンを展開して称賛を浴びた。
一方で、数年前から反ワクチンの主張を唱え始め、親族からも強い反発を受けている。妹のケリー・ケネディ氏は2021年、同氏を「非常に危険」な人物だと呼んだ。
2019年には、親族3人が米政治ニュースサイト「ポリティコ」への寄稿で、ケネディ氏の反ワクチン的見解を非難した。
姉キャスリーン・ケネディ・タウンゼント氏、兄ジョセフ・P・ケネディ2世、めいのメイヴ・ケネディ・マッキーン氏は、ケネディ氏の見解は「悲劇的に間違っており」、「致命的な結果」をもたらすと指摘した。
フェイスブックとインスタグラムは2022年、ケネディ氏が設立した反ワクチン団体「Children's Health Defense」のアカウントを、医療に関する誤情報を投稿し、同社のポリシーに「繰り返し」違反したとして削除した。
ファウチ博士を批判
ケネディ氏は新型コロナウイルスのパンデミック以前からワクチンに懐疑的だったが、新型ウイルスの流行を受けて新たな支持者を獲得。パンデミックの間、「Children's Health Defense」の収益は680万ドルに倍増した。
ケネディ氏はまた、アメリカで新型コロナウイルス対策を主導してきたアンソニー・ファウチ博士に関する本「The Real Anthony Fauci」を出版し、ファウチ博士が「西側の民主主義に対する歴史的クーデター」を引き起こしたと非難した。
昨年ワシントンで行われた反ワクチンの演説では、ナチス・ドイツを引き合いに出した。
ケネディ氏は声帯をコントロールする筋肉に影響を与える「けいれん性発声障害」を患っている。
2014年に俳優シェリル・ハインズ氏と結婚し、カリフォルニア州ロサンゼルスで暮らしている。
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