ハンガリーはフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を批准した。フィンランドはこれで、加盟実現へあと一歩に迫った。
ハンガリーはオルバン首相の対応が鈍く、フィンランドの加盟プロセスを長引かせていた。だが議会は27日、フィンランドのNATO加盟支持を圧倒的多数で可決した。一方でともに加盟を目指すスウェーデンについては、判断を保留とした。同国とオルバン首相の与党が法の支配を巡り欧州連合(EU)で対立しているという背景もある。
これに先駆けてトルコも先週、フィンランドの加盟承認手続きを開始すると 表明していた。ロシアのウクライナ侵攻後にフィンランドとスウェーデンが行ったNATO加盟申請に対し、ハンガリーとトルコだけが抵抗している。
フィンランドがNATOに加わると、ロシアの攻撃対象になり得るとみられるエストニアやラトビア、リトアニアなど既存の加盟国の防衛でバルト海地域の安全保障向上に寄与できる。フィンランドは人口550万人とあまり多くはないが、冷戦期の徴兵制がいまだに継続しているおかげで90万人の予備役を抱える。戦時にはこの3分の1の動員が可能で、兵力は人口ではるかに上回る多くの欧州諸国よりも多い。
原題: Hungary Ratifies Finland’s NATO Bid, Leaving Sweden in the Cold(抜粋)
(第2段落以降に情報を加えて更新します)
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