バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は14日、インドネシアのバリ島で会談を行った。約3時間の会談で両首脳は、世界の2大経済大国である米中間の緊張緩和を呼び掛けた。バイデン氏の大統領就任以来、両者の対面会談は初めて。
会談後の声明でホワイトハウスは、ブリンケン国務長官が中国を訪問することを明らかにした。両国間の緊張緩和の兆しとなる。また、気候変動や経済安定、食料安全保障などの問題について高官同士の協議も再開されるという。
習主席、世界は米中が発展し繁栄するのに十分広い-米中首脳会談
両首脳は「核戦争は決して起こしてはならない」という点でも合意。「ウクライナでの核兵器の使用もしくは核使用の脅し」に反対することで一致した。習氏と中国政府はこれまでウクライナ侵攻でロシアを公然と批判することは控えている。
現地時間14日午後5時半を少し回った頃に会談は始まり、冒頭で両者は握手した。
バイデン氏は習氏に「会えてうれしい」と声をかけ、両者は他の当局者とともに会議用の長いテーブルに着席。「米中が相違を管理し、競争が衝突に至ることを防ぎ、よりよく協力する方法を見いだせることを示す責任を、われわれは共有していると思う」と、バイデン氏は会談の冒頭で語った。
習氏も通訳を通じ、「会えてうれしい」と応じた。「現在、中国と米国の関係は誰もが非常に気にかけるような状況にある。両国やその市民の根本的な利益にかなう状況ではないからだ。国際社会が望むものでもない」と続けた。両国は「正しい方向を見いだし、関係を高める必要がある」とも述べた。
バイデン氏は習氏との会談に先立ち、日本、韓国、オーストラリアの首脳と13日に協議。自身のアプローチを説明するとともに、これら同盟国の懸念をたずねていた。
会談は20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にあわせて設定された。ロシアのウクライナ侵攻や半導体技術の対中輸出規制、台湾の位置付けを巡り米中関係は緊張が高まり、両国とも今回の会談に対する期待を抑えようとしていた。
大統領は13日、カンボジアで記者団に対し、「誤解は極めて小さい」とした上で、「越えてはならない一線はどこかや、双方にとって今後2年間の最重要事項は何かを見いださなければならない」と語っていた。
中国は今年、ナンシー・ペロシ氏が米下院議長として25年ぶりに台湾を訪問してから軍事関係や気候変動問題などの分野で米国との実務者レベルの協力を打ち切った。

ASEANとの首脳会議で発言するバイデン米大統領(プノンペン、11月12日)
Photographer: TANG CHHIN SOTHY/AFP/Getty Images
原題: Biden, Xi Chart Path to Warmer Ties With Blinken to Visit China、 Biden Meets Xi as Asia Allies Look to Lower Temperature (1)、 Biden Looks to Set Guardrails on US-China Ties in Xi Meeting (1)(抜粋)
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