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バイデン氏「民主主義にとって良い日」 記者会見要旨(写真=ロイター) - 日本経済新聞

バイデン米大統領は9日、中間選挙の投開票後初めてとなる記者会見を開いた。当初苦戦が予想された民主党が上下両院で共和党と接戦を続けている点に関し「民主主義にとって良い日だ」と述べた。2024年の大統領選挙については、23年初めまでに出馬の可否を最終的に判断すると明らかにした。主な発言と質疑応答は以下の通り。

(投開票日8日は)米国、そして民主主義にとって良い日だった。全ての結果が出たわけではないが、メディアや有識者が予測していた(共和党のシンボルカラーにちなむ)『赤い波』は起きなかった。議席を失うことは痛いが、我々はきっとうまくいくだろうと思っていた。

今回の選挙で、有権者はインフレや治安悪化について大きな不安を感じていることがわかった。民主主義を守りたいという思いも強く伝わった。彼らは気候変動や銃の暴力、学生ローン救済などの政策継続にも票を投じたのだ。

私は従来通り、国民のためにあらゆる手段を講じていく。共和党とも協力する用意がある。特に外交政策については、ウクライナ侵攻に立ち向かうために超党派の協力が必要だ。

(インドネシアで開く)20カ国・地域首脳会議(G20サミット)から戻ったら民主、共和両党の指導者をホワイトハウスに招く。経済と国家安全保障の優先事項を推し進めるために、どのように協力できるか話し合うつもりだ。

――ロシア軍は、ウクライナ南部へルソン州の一部地域から撤退すると発表した。ウクライナがロシア側と和平交渉を始める材料となるか。

「ロシア軍の苦戦は把握ずみで想定内だ。ウクライナが和平交渉に臨むかは彼らが決めることだ。ロシアのプーチン大統領はG20サミットに参加しないだろうが、私は各国首脳と会談し次のステップを検討する」

――24年の大統領選に出馬する予定は。

「中間選挙の結果によらず、出馬を検討するつもりでいた。最終的には家族と話し合い、23年初めまでに決めるつもりだ」

――中間選挙の出口調査で有権者の3分の2があなたの大統領選出馬を望んでいないと判明した。出馬判断に影響するか。

「影響しない」

――大統領選にトランプ前大統領とフロリダ州のロン・デサンティス知事が出馬した場合、どちらがより厄介な対抗馬となるか。

「彼らの内輪もめを見るのも面白いかもしれない」

――連邦最高裁が、大学への入学選考時に人種を考慮する差別是正措置(アファーマティブアクション)を違憲と判断したら、政権はどういう対応をとるのか。

「連邦最高裁が違憲判決を下すとは決まっていない。万一、違憲となった場合も、幅広く教育を提供するために努力する」

――中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談が実現したら、米国は台湾の防衛を明言するのか。

「レッドライン(越えてはならない一線)の共通認識を再確認する」

――下院共和党トップのマッカーシー院内総務は「ウクライナへ『白紙の小切手』を渡すつもりはない」と発言した。ウクライナへの支援は今後も続くのか。

「そもそもウクライナに『白紙の小切手』など送っていない。国土防衛という明確な目的のもと適切に支援している。例えばロシア領への攻撃を可能とするような兵器は提供していない。共和党内でもウクライナ支援の支持はある。支援が途切れる可能性は小さい」

――イーロン・マスク氏によるツイッター買収にサウジアラビア資本が参画した点について、安全保障上の問題は生じているか。

「マスク氏が安全保障上問題のある交友関係を持っているかは定かではないが、彼の個人的な関係は注視する必要があるかもしれない」

(ワシントン=佐藤璃子、赤木俊介)

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