【10月24日 AFP】ドイツの美術館で23日、環境保護団体が抗議活動として、フランスの巨匠クロード・モネ(Claude Monet)の絵画にマッシュポテトをかけた。今月には英ロンドンの美術館でも、ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の「ひまわり(Sunflowers)」にトマトスープがかけられる騒動があったばかり。
被害に遭ったのは、ポツダム(Potsdam)のバルベリーニ美術館(Museum Barberini)に展示されているモネの「積みわら(Haystacks)」。資産家のハッソ・プラットナー(Hasso Plattner)氏のコレクションの一つで、同館に無期限貸与されている。
同作は2019年の競売で、モネの作品としては史上最高の1億1100万ドル(現レートで約165億円)で落札された。
環境保護団体「ラスト・ジェネレーション(Last Generation)」は抗議の様子を収めた動画をツイッター(Twitter)に投稿。「もし、化石燃料を使い続けるという道が皆を殺すものだということを社会が思い出すのにマッシュポテトやトマトスープを投げつけられた絵が必要ならば、われわれが絵にマッシュポテトをかける!」とつづった。
黒とオレンジ色のベストを着用した活動家2人は、マッシュポテトを絵にかけた後、それぞれ片手を壁に接着し、絵の前に居座った。
警察によると2人は拘束され、器物損壊と不法侵入の容疑で捜査対象となっている。
美術館によると、絵はガラス板で保護されており、専門家が確認したところ、作品そのものに被害はなかった。同作は26日から再展示される予定。(c)AFP
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