2022年08月26日12時44分
【キーウ・ロイター時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は25日夜の演説で、ロシアが占拠している南東部ザポロジエ原発について、放射性物質が漏れる事故寸前だったと述べた。ザポロジエ原発ではこの日、数時間にわたって外部電源からの電力供給が途絶えていた。
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ゼレンスキー氏は、近くの火力発電所がロシアによる攻撃で火災を起こし、原発への送電が途絶えたと説明した。予備の発電機が起動し現在は安全だと強調している。
「原発のスタッフが停電後、対応していなければ、今ごろは放射性物質が漏れ出す事態に直面していた」と世界に警告。「核災害の一歩手前に欧州を追い込んだ」とロシアを非難した。国際原子力機関(IAEA)の立ち入り調査を「ロシアが一線を越える前に」実現するよう訴えた。原発は3月の占拠後も、ウクライナの技術者が運転を担っている。
IAEAのグロッシ事務局長は25日、ザポロジエ原発への調査団派遣に関し、仏テレビ局「フランス24」に「とても、とても近い」と強調した。グロッシ氏は23日、声明を出し「調査団派遣は数日中にも行われる見込みだ」と表明していた。
ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムによると、ザポロジエ原発への電力供給が完全に途絶えたのは運転開始後初めて。外部電源は冷却システムに使用され、冷却できなくなれば、炉心溶融(メルトダウン)につながる恐れもあると核専門家は警告している。
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