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G7、ロシア産石油価格に上限で合意 戦費調達遮断へ(写真=ロイター) - 日本経済新聞

【エルマウ(独南部)=南毅郎、竹内悠介】主要7カ国首脳会議(G7サミット)は27日、ウクライナ情勢やエネルギー・食料の供給不安、気候変動問題をめぐり議論した。ロシア産石油の価格に上限を設ける制裁の導入で合意した。ロシアの収入を減らし、戦費調達の早期遮断をめざす。

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日本政府高官は「G7首脳はロシア産石油の輸出に価格の上限を設ける重要性について合意できた」と明かした。27日の日米首脳会談でも協調を確認した。詳細な制度設計に向けて各国間で協議を進める。

27日はウクライナ情勢も集中的に協議し、ゼレンスキー大統領がオンラインで参加した。ロイター通信によると、同氏は対空防衛システムの供与やロシアへの追加制裁、ウクライナ産穀物の輸出支援を要請した。

G7はウクライナ支援に関する声明を公表した。財政や人道、軍事、外交の分野で支援を続けると明記した。ロシアに全ての敵対行為をただちに無条件で止めるよう訴え、ウクライナからの撤退を求めた。

食料・エネルギーの供給不安も議題になった。G7首脳はエネルギー調達のロシア依存低減で一致した。新興国などでの食料不足を避けるため、インドやセネガルなどアジア・アフリカの首脳らも招き、連携強化へ協議を続ける。G7声明では食料危機の回避に向けた協調も盛り込んだ。

サミット開催中もロシアは攻勢を強めた。ロイター通信によるとウクライナの中部クレメンチュクで27日、ショッピングモールがロシア軍のミサイル攻撃を受けた。少なくとも2人が死亡、20人がけがをした。ゼレンスキー氏はSNS(交流サイト)で「1千人以上の市民がいた」と述べた。

ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は27日、州最後の拠点リシチャンスク市住民に直ちに避難するよう呼びかけた。SNSで「町の状況は非常に困難だ」と強調、自身や家族を守るよう訴えた。

同知事は26日、ロシア軍がリシチャンスク市制圧に「すべての兵力を集中させている」と警告していた。隣接する要衝セベロドネツクはロシア軍に制圧されている。

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