米航空宇宙局(NASA)と米航空宇宙大手ボーイングは19日、開発中の新型宇宙船スターライナーをフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地からアトラス5ロケットで打ち上げた。今回は無人で地球と国際宇宙ステーション(ISS)を往復する試験飛行。飛行士を運ぶ新たな手段として実用化を目指している。帰還は数日後の見通し。
米国は既にスペースXのクルードラゴンで飛行士を運んでいるが、選択肢を増やして自国の飛行士を確実にISSに常駐させる狙いがある。現在の代替輸送手段はロシアのソユーズ宇宙船だが、ウクライナ侵攻を巡る関係悪化に伴い今後も使い続けられるかどうかは不透明な状況だ。
スターライナーは再利用可能な有人宇宙船で、ボーイングは4人の飛行士をISSに送れるとしている。ドッキングは全自動のため、乗員の訓練時間が短縮できるのが利点。帰還時に海に降りるクルードラゴンと違い、パラシュートとエアバッグで衝撃を緩和しながら着陸する。(共同)
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