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溺死事件、懲役15年求刑 岐阜地裁公判 - 岐阜新聞

 2018年12月、共謀して岐阜市のアパートで知人男性=当時(62)=を溺死させたなどとして、傷害致死などの罪に問われた被告(35)の裁判員裁判の論告求刑公判が15日、岐阜地裁(入江恭子裁判長)で開かれ、検察側が懲役15年を求刑し結審した。判決は23日。

 公判では共犯者の知人の男(50)=傷害致死罪などで服役中=との関係性が主な争点。検察側は論告で、男が当初一人で罪をかぶり自首したことや、被告に敬語を使っていたとの証言から「被告が優位な関係に立ち、犯行を主導したと考えるのが自然かつ合理的。浴槽に沈める行為は被告一人が行った」と主張した。

 弁護側は、暴行する動機があったのは男の方で、「(被告は)他人のトラブルに首を突っ込み、巻き込まれた。男とは対等で同等の責任を負うべき」と強調。情緒不安定性パーソナリティー障害なども影響したとして、懲役10年が相当とした。

 起訴状によると、男と共謀して同月29日午前10時~午後11時、同市岩崎の当時の被告のアパートで、知人男性に殴る蹴るの暴行を加え全身にけがを負わせた上、被告が顔を浴槽の水に沈めて溺死させたなどとしている。


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