
「何もする気がなくなり、言葉をどんどん忘れる」「一人で家にいるとしんどい」――。新型コロナウイルスの感染予防のために外出を控えた結果、こんな不安を抱える高齢者がいることが、認定NPO法人「コミュニティ・サポートセンター神戸」(CS神戸、神戸市東灘区)による「10分ふれあいコール」で浮き彫りになった。共催した兵庫県立大NPO研究連携センターが電話の内容を分析し、明らかになった。
ふれあいコールは、新型コロナの影響で行き場がなくなった高齢者に、使い慣れた電話で会話してもらおうと、CS神戸が企画。地域で「居場所」を運営するボランティア5団体と協力し、5月に実施した。
電話は1回10分、住所や名前は聞かないことを基本とした。分析結果によると、21日間にかかってきた電話は58件。70代が27件で最も多く、80代12件、60代11件と続いた。性別では女性の比率がやや高かったが、通話時間は女性より男性の方が長い傾向があった。
話の内容で多かったのが「苦境の訴え」。「(コロナ禍は)収束しますか? テレビや新聞を見ても誰が言っていることが本当か分からない。病気になりそう」(70代女性)▽「出かけても神経質になり、疲れる。しゃべらないと嚥下(えんげ)障害などが心配」(70代女性)▽「病院に行ったけど待合室が怖くて帰ってきた」(70代女性)――などの声が寄せられた。
男性からの電話では「自粛と言っているのに、パチンコ店に行く人に腹が立つ」(86歳)▽「10万円(特別定額給付金)の申請に必要な本人証明のコピーの仕方が分からない。コンビニに大勢並んでいる。マスクがまだ届かない」(70代)といった社会への批判が目立った。
「通っていたコーラスが休みになった。一緒に歌って」との求めもあり、担当者と電話で和やかに合唱する場面も。多くの人が、話すことで気持ちが少し落ち着いた様子だったという。また、ふれあいコールを知ったのは「新聞で」と答えた人が大半で、ネット社会にあっても、新聞が高齢者にとって重要なメディアであることもうかがえる。
6月下旬にはオンライン報告会も開かれた。県内外で居場所を作るために活動する団体などの計約50人が参加し「続けるにはある程度のスキル研修も必要」「自分から発信できない人とどうつながっていくのか」など課題も挙がった。CS神戸事務局長の飛田敦子さんは「非常時にこそ市民同士で支え合える仕組みが大切。これからも知恵を出し合い、孤立する人を少しでも減らしたい」と話している。【木田智佳子】
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July 01, 2020 at 05:20PM
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